【ぎふママ減災スタディ通信⑦】 寒くなる前に!備蓄の見直しを。

いよいよ、寒さが厳しくなるシーズンに!
みなさんは、季節ごとに備蓄品を見直せていますか?
いつ起こるか分からない災害。寒さの厳しい冬に災害が起こり、万が一インフラが停止してしまったら、"今"備えている備蓄品だけで、乗り越えられますか?
今回は、寒くなる前に確認しておきたい、冬に備える備蓄品を考えていこうと思います。

・寒さが二次災害を起こす!?

真冬は寒さによって、体温を奪われてしまいます。
体温が奪われるとどうなるのか...。
それに伴い、体力も奪われ以下のような疾病や傷害が起こる可能性があります。

*低体温症
*凍傷
*インフルエンザ
*脳卒中
*脱水症状
*冠動脈疾患
など
中でも、低体温になると思考力が低下してしまい、自身の体調の変化にも気付けない可能性もあるそうです。
また、コロナ禍においては、体力が奪われたことによって新型コロナウイルスに罹患してしまう可能性もあります。
まさに、二次災害となってしまいます。
備蓄品に防寒アイテムを加えることで、命を守ることにつながります。

・避難所なら、暖かい?

被災して避難所での生活を余儀なくされる場合もあるかと思います。

「避難所なら暖房器具あるよね?」
「避難所なら毛布貸し出ししてくれるかも」
そんな声も...。

避難所に指定されている体育館や避難所を想像してみてください。床は冷たくて、いくら暖房器具が置いてあっても冷んやりした経験を皆さんされたことがあるのではないでしょうか。

暖房器具や毛布があったとしても、避難した際に全員が暖をとれるとは限りません。
実際に、東日本大震災の際には9割程度復旧するまでに、電気で6日、水道で24日、ガスで55日かかっています。また、多くの避難所で毛布や防寒具が行き渡らず、燃料不足により 暖房器具も使えない状態が何日も続いたそうです。
家族全員が、寒さで体力を奪われないように事前に備えを完了しておきましょう!

・冬目前!付け加えたい備蓄品

ここからは実際に、寒くなる冬を前に備えておきたい防災グッズをご紹介します。
気温が0度近くなる日に、災害によって停電が起こり、暖房器具も使えない...お湯も沸かせない...そんな状況を想像しながら一緒に考えてみてくださいね!

○防寒着セット

寒さに耐えられる防寒着を備えておく必要があります。
「服なんてすぐ着替えられるし、大丈夫!」そんな声が聞こえてきそうですが、
万が一、地震でタンスが倒れてしまったら...夜中に大地震が起こったら...様々なシチュエーションを想像してみてください!
非常持ち出し袋に入る容量は決まっているので、小さく収納できるウィンドブレーカーや靴下・手袋などを入れておくのがオススメです。

○ブランケット・毛布

暖房器具が使えない時、身体全体を寒さから守るためにブランケットや毛布があると安心です◎
身体を覆ったり、床に敷いたり、様々な用途で使用することができます。
自宅避難の際は、ご自宅に保管している物を使うことができますが、非常持ち出し袋に入れるのは少しかさばってしまいますよね。
その際は、軽量で保温効果のあるアルミブランケットを備えておくのもポイント◎
しっかり防寒対策することができます。

○使い捨てカイロ

省スペースで備蓄できる使い捨てカイロ。使い終わったあとは、捨てることができるので処理には困りません。
しかし、身体全体を暖めることはできないので、一時的に暖をとれるグッズとして考えておきましょう。

○非常食を温めるグッズ

寒い時期、冷たいご飯を食べるのは大人も子どもも辛いですよね。できるなら、温かいご飯を食べたいけれどインフラが停止していたら調理することができません。
ご自宅での避難の際はカセットコンロがあれば、簡単な調理をすることができるので、カセットコンロを備蓄しておくこともポイントです◎
非常持ち出し袋に入れておけるグッズでは、"食品加熱用パック"がオススメです。加熱袋の中に発熱剤が入っており、食品と水を入れると蒸気によって温められる仕組みになっています。
食品加熱用パックは、使用期限がありますのでローリングストックのグッズに入れておきましょう!

○乾燥対策グッズ

秋から冬にかけて気をつけたいのが"乾燥"です。
乾燥によって、肌荒れやかゆみ・ひび割れが発症しやすくなります。お子さんがいるご家庭では、使い慣れているもので全身に塗ることができる保湿クリームを用意しておくと安心です◎
肌だけではありません。乾燥によって、水分が奪われるとバリア機能が低下するため、ウイルスや細菌性疾患の原因にもなるそうです。
さらに、ウイルスや細菌は乾燥した環境で増加し、空気中の滞在時間も長くなるんだとか。
コロナ禍で、用意している方も多いと思いますが、マスクの備蓄もしておきましょう!

・備蓄品の見直し、してますか?

「備蓄品の見直ししてますか?」
みなさんは、どんな備蓄品をどれくらいのサイクルで見直しているでしょうか?

☑︎飲料水・食品

まず思いつくのは、飲料水・食品に関して。長期保存はできますが、もちろん賞味期限又は消費期限が明記されていると思います。
ここで、オススメなのが"ローリングストック "。
普段から少し多めに食材を買っておき、使ったら使った分だけ買い足す方法です。
日常生活で消費しながら備蓄できるので、いざという時に「消費期限切れてる!!!」なんてこともなくなります。

☑︎その他の備蓄用品

賞味期限や消費期限がない物品。非常持ち出し袋に入れたままという方も多いのではないでしょうか。
必要最低限のものは揃ってはいるかもしれませんが、今のご家庭の家族構成に合った備蓄用品はありますか?
お子さんが成長するにつれて、備えておきたいものも変化してきます。例えば、未就園児の時は"おむつ"を備えておきたいところですが、成長と共に子どもでも使いやすい"簡易トイレ"に入れ替える等、その都度見直す必要があります。
おうちde減災 トリママやってみたシリーズでは、ママ目線で備蓄品を実際に試してレポートしていますので、是非参考にしてみてくださいね(^^)

・各家庭のライフスタイルに合わせた備蓄を!

今回は、非常持ち出し袋に冬用の防災グッズを付け足すことを想定してご紹介しました。
寒い時期に、一般的にオススメしたい備蓄品をご紹介しましたが、もちろん各ご家庭の家族構成によって必要なものが異なります。
「防災バッグがあるから大丈夫」
「一回揃えたから大丈夫」
ではなく、冬には冬の備えをして季節や発生しやすい災害の種類に合わせて備蓄も対応していくことが大切です
冬を迎える前に、今一度備蓄品を見直して、各家庭のライフスタイルに合わせて備蓄をしましょう!

こどもトリニティネット

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