コロナ緊急サロン開催!イベントレポートvol.1

本日は、ママ&パパのためのコロナ緊急サロンをオンラインにて開催しました。

日々目まぐるしく変わる感染症の状況、情報に対して小さな子どもを持つ子育て世代の不安や疑問を軽減することを目的に企画したオンラインサロンです。


正しい情報を学び、正しく恐れることができれば、自分自身や家族を守ることにもつながり、それが拡がっていくことで感染症に強い地域を作ることもできると思います。


▶感染症の専門家としてお招きしたのは、岐阜大学大学院医学系研究科 感染症寄附講座 特任教授 手塚宜行先生です。

急なお願いにも関わらず、ご協力いただき本当にありがとうございました!


【新型コロナワクチンへの不安との向き合い方】

1.新型コロナウイルス感染症と新型コロナワクチンの有効性
2.新型コロナワクチンへの不安にどうやって向き合うか

について、20分間お話しをしていただきました。

▶ブログでは内容についてレポートし、またトリニティネットの公式インスタグラム上で集まった質問についてもお答えいただいた内容(メモ)をご紹介します。

そもそも・・・

◎コロナウイルスとは:もともと電子顕微鏡で見ると王冠(クラウン)のような形状をしている。哺乳類はよくかかるウイルスとして有名、特にブタさんで多くみられるのは感染することで、下痢症状が出るそう、、致死率も高いと言われています。他の動物に移るということもあまり報告はなされていないようです。


◎ヒトに感染する7つ目のコロナウイルスといわれれる

・伝播様式:①吸い込む ②触る、そして、③飛沫として空気中を飛散して移る

近距離から吸いこむと移ることが多いのでマスクを着用することでの対策が有効といわれています。


*マスクをしないで色々なことをすると移る=カラオケ、BBQなど

2019年から約2年弱経過していますが、いまだにマスクをつけない人も多いと問題視されていますよね。


<コロナウイルス感染症の典型的な経過>

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第5.2版

・80%:軽症のまま治療/発症~1週間程度
・20%:呼吸困難、咳・痰など肺炎症状が増悪し入院/1週間~10日
・5%:集中治療室へ、人工呼吸管理など(2~3%で致命的)/10日以降


◎中等症とは:酸素がずっと必要な人で、普通の空気では不十分で酸素マスクが必要な人のことを指します。

→ニュースで情報取るときには捉え方に気を付けて読み取ってみてください。

→40℃出てるけどごはんが食べれるのであれば軽症という見方が強くなります。


<新型コロナウイルス感染しても半分は無症状>

Emerg Infect Dis.2020:26:2591-2597.

死亡1.0%
重症(4.8%)
軽症(39.2%)

無症状(55.0%)

*ダイヤモンドプリンセス号の感染例→50%が無症状で鼻水すら出ていないという状況・・・それくらい無症状の方が多いそうです。


<後遺症に苦しむ人が多い>

コロナウイルス感染症では、軽症であっても後遺症に苦しむ人が多い傾向にあります。

日頃医療従事者として働いている周りの方々も感染してしまった事例では、治っても2~3ケ月の間だるさが残った、ということを聴いた手塚先生自身も「医師としても衝撃だった」とおっしゃっていました。

これまで通りの感染しない努力・対策がとても大事になってきますね。


<新たな変異株の出現>

最近ではニュース等で、「ミュー」「デルタ」などの変異株の出現についても言及されています。

感染力も重症度も高まったという見方もありますが先生は、「注意は必要だが行動スタイルを変える必要性はないのではないか」と仰っていました。

今まで通り、マスクの着用や、三密避けるなどは対策をしていくことが大事です。

<新型コロナワクチンの有効性>

1. ワクチンとは?病気に対する免疫を高め、予防あるいは治療する製剤

2. 予防接種とは?
「ワクチン」を用いて、いろいろな病原体に対して免疫を持たない人への免疫の増強効果を期待して行うことワクチンを接種する行為が「予防接種」


<新型コロナワクチンの非常に高い有効性>

新型コロナmRNAワクチンは現実世界の条件において感染そのものを防ぐのに非常に高い効果を示し、変異ウイルスにも効果があるという点が、大きな特徴です。

▼Yahoo!ニュース(https://news.yahoo.co.jp/pages/20210122

*今までに作られたワクチンよりも有効性あるのではないかという見方も・・

▶コロナウイルス自体は抗体が完全ではない

例:風邪のように何度もかかる→免疫がそれだけでは防ぎきれないため

しかし、ワクチン自体の感染予防効果が高いと言われています。


*その反面、有効性高い=免疫反応としての副反応が大きいことが問題点としてあげられます。

→色々心配する人も多いが1~2日で収まる人がほとんどで、逆に感染してしまったあとの問題の方が多いのではないか。


▼厚生労働省(https://www.mhlw.go.jp/content/000788485.pdf)


<実際にかかった方がいい?ワクチン接種したほうがいい?>

*コロナウイルスに感染する場合:重症化するリスク伴う

*ワクチン:ワクチン接種での感染はありえない。
ワクチンの構造上、mRNA(メッセンジャーアールエヌエー)という、とても壊れやすいものをつかっている(マイナス70℃保存という繊細なもの)ため、副反応の長期化の心配はないのではないか。

<新型コロナワクチンへの不安にどう向き合うか>

Twitter=デマ投稿が簡単に結びつく。

→「ワクチンを打つと、水俣病になる。」「厚労省の医師が打たない方がいいと言っていた」など。根拠がないけど、「厚労省」というワードなどで信じやすくなってしまうウワサが多いのも問題です。


<ネット上で繰り返し拡散している誤情報の例>

「ワクチンを打つと不妊になる」

「ワクチンを打つと、数年後に自己免疫性疾患になる」

「ワクチンを打つと、遺伝情報が書き換えられる」

「ワクチンを打って、感染し高齢者が相次いで亡くなった」


<ワクチン陰謀論も>

「麻疹、風疹のワクチンを打つと=自閉症になる」という医学論文も本当の医師から提出されています。

→その後、それは真実ではないことが証明されています。

*一部の医師も真実とは違うことを広めているのがデマの原因になっている。ワクチンがダメだよという業界からお金をもらっていたこともあるそう。


<巧妙化する誤情報>

「ワクチンを打つと不妊になる」:この情報に戸惑った方も多いと思います。

新型コロナウイルス内のスパイクタンパクと、着床に重要なタンパクが類似

→新型コロナワクチンで抗体が産生された場合に、着床不全や流産になるのでは・・・?

しかし、実際に産生された抗体3000種類には、着床に重要なタンパクに反応するものはありませんでした。


ここまでお読みいただきありがとうございます!


この記事では、そもそも、コロナウイルスとは、ワクチンとは?間違った情報についてお伝えしました。
SNS等での誤情報に惑わされてしまうとき、ワクチン接種へのためらい、不安への対処法を次回の記事でお伝えします!

こどもトリニティネット

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