前回、「食育ってなに?子どものために今からできること」にて食育の基本と食育のメリット、さらに子どもの年代別に取り組める食育をご紹介しました。
今回は、食育の取り組みとSDGsの関係についてご紹介します。
一見難しそうと感じてしまう方もいるでしょう。
実は、家庭でも簡単に取り組むことができるので、是非参考にしてみてくださいね。
・食育とSDGsとの関係性
◎食育については、こちらでチェック!
◎SDGsについてはこちらで詳しく紹介中!
SDGsの17の目標をよく見てみると・・実は食と関連する目標が多く掲げられています。
例えば、
・目標②飢餓をゼロに
・目標③すべての人に健康と福祉を
・目標12つくる責任、つかう責任
・目標14海の豊さを守ろう
など、食育と関係が深い目標が多いことが分かりますね。
実際に、令和3年4月1日に、農林水産省において策定された「第4次食育推進基本計画」では、SDGsの考え方を踏まえ、食育を総合的かつ計画的に推進しています。
次の章では、具体的にどのような取り組みができるか見ていきましょう。
・【家庭で実践】食育×SDGs!
家庭で実践できる食育×SDGs!
今回は
・食品ロスをなくそう!
・バランスの良い食事をとろう!
・環境に優しい食べ物を選ぼう!
・産地や生産者を意識しよう!
・家族揃って食べよう!
をご紹介します。
○食品ロスをなくそう!
食品ロスをなくすことで、
目標2:飢餓をゼロに
目標12:つくる責任つかう責任
目標13:気候変動に具体的な対策を
に繋がると考えられます。
日本の食品ロスは、一年間で約570万トンも出ているのを知っていますか?
これを一人あたりに換算すると、毎日お茶碗一杯分を捨てていることに・・。
食品ロスを減らすためには
・食べ切れる量だけ配膳する
・無駄な買い物はしない
・定期的に冷蔵庫内を整理
など、日々できることも多いですね。
まずは、毎日の食事を残していないか子どもたちと意識して見直してみましょう。
○バランスの良い食事をとろう!
バランスの良い食事をとることで、
目標2:飢餓をゼロに
目標3:すべての人に健康と福祉を
に繋がると考えられます。
バランスの良い食事を続けることで、生活習慣病の予防や死亡リスクの低下になると言われています。
バランスの良い食生活にするためには、食事バランスガイドを参考に、主食・主菜・副菜を組み合わせた食事が良いとされています。
農林水産省「栄養バランスに配慮した食生活にはどんないいことがあるの?」
さらに、食塩を控えた料理にすると良いでしょう。
食塩をとりすぎることによって
・血圧が上がる
・循環器疾患のリスク増
・胃がんのリスク増
などの恐れがあります。
普段の食事は栄養バランスが偏っていませんか?
子どもたちと一緒に食事を見直してみましょう!
○環境に優しい食べ物を選ぼう!
環境に優しい食べ物を選ぶことで
目標12:つくる責任つかう責任
目標13:気候変動に具体的な対策を
目標14:海の豊かさを守ろう
目標15:陸の豊かさも守ろう
に繋がると考えられます。
環境に配慮した食品を選ぶって具体的にどういったことか知っていますか?
例えば、買い物中に下画像のようなマークを見たことがある人も多いでしょう。
この画像の他にも様々なエコラベルがあります。
エコラベルとは、環境負荷の低減や環境保全に繋がる商品やサービスであることを表すものです。
こういったエコラベルがついた食品を購入することで、環境に優しい食品を選ぶことができますね!
○産地や生産者を意識しよう!
産地や生産者を意識することで
目標12:つくる責任つかう責任
目標14:海の豊かさを守ろう
目標15:陸の豊かさも守ろう
に繋がると考えられます。
「地産地消」という言葉を耳にしたことがある方も多いと思います。
地産地消で以下のようなメリットがあります。
・地域の活性化
・流通コストの削減
・輸送時に発生するCO2の抑制
・地元に対する理解の深まり
地産地消を意識して食に取り入れてみるのもおすすめです。
また、子どもと一緒に食品表示を見ながら産地を調べてみるのも良いですね。
家族が食べるものを、誰がどこで作ったものか気にしてみましょう!
○家族揃って食べよう!
家族揃って食べることで
目標3:すべての人に健康と福祉を
目標4:質の高い教育をみんなに
に繋がると考えられます。
家族揃って食べることは、
・健康な食生活
・規則正しい食生活
・生活リズム
と関係しています。
特に、子どもと一緒に食べることで食べ物を大事にする気持ちや栄養バランスを考える機会にもなります。
まさに食育ですね!
また、一緒に料理を作ったり会話を楽しむことも大切です。
以上のように、家庭で簡単に食育×SDGsに取り組むことができます。
・食育で持続可能な食を支える!
健康的な食生活の基本として持続可能な環境が不可欠です。
子どもだけでなく、妊婦さんや高齢者までそれぞれのライフスタイルに合った食育で生涯に渡って心身共に健康になれるでしょう。
「誰一人取り残さない」社会になるよう、今後は食育とSDGsを合わせて考えてみてくださいね。
食農連携プロジェクト(LFP)事業「GIFUTO SOUP」についても、引き続きお伝えしていきます。
【参考】
▶︎農林水産省 食育推進基本計画
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