当団体NPO法人こどもトリニティネットと大阪市の子育て支援団体ママコミュ!ドットコムとの災害連携協定で取り組む「遠隔共助の社会実装に向けた新しい地域連携」が第9回ジャパン・レジリエンス・アワードにおきまして準グランプリ・石井啓一特別顧問賞を受賞いたしました🏆
今回は受賞ご報告とともに、改めて取り組みの内容をご紹介します。
ジャパン・レジリエンス・アワード 準グランプリ・石井啓一特別顧問賞を受賞
次世代に向けたレジリエンス社会構築へ向けて強靭な国づくり、地域づくり、産業づくりに資する活動、技術開発、製品開発等に取り組んでいる先進的な企業・団体を評価、表彰する制度です。
主催団体の(一社)レジリエンスジャパン推進協議会は2014年 6 月の「国土強靱化基本計画」の閣議決定 に基づき、民間の叡智を結集して国土強靱化の推進を図ることを目的として設立されました。政府と連携してレジリエンスの啓発を行っています。
現・公明党幹事長であり、国土交通大臣を歴任された石井啓一氏からは、地域間の連携という観点において、 この取り組みを後押ししたいという旨のコメントを頂戴しております。
このような素晴らしい賞を頂けたことを励みに、今後益々取り組みを加速させていきたいと考えております。
遠隔共助の社会実装に向けた新しい地域連携について
当団体と大阪市の子育て支援団体ママコミュ!ドットコムは、子育て世代に向けた防災教育として大学等の教育機関や行政と連携し、防災・減災に関するイベント及びセミナーの企画・運営を実施してきました。
これまで「誰一人取り残さない社会」の実現に貢献するため、子育て中のパパやママとの関係を深めてきました。
活動をする中で、災害時に配慮や支援体制が迅速に届きづらいリスクをもつ「スペシャルニーズのある子どもとその家庭」に対して迅速に効果的な支援をする仕組みをつくることが課題だと感じていました。
●スペシャルニーズって?
ここでは出産を控える妊婦、病気や障がい児、発達障がい児童、特定のアレルギーがある子ども、外国籍などの子どもをもつ子育て家庭に加え、昨今社会問題化している「ヤングケアラー」(家族の介護や世話を日常的に行う子どもや若者)を指します。
🦘実際に熊本地震で被災した育児中の女性からはこんな意見が寄せられていました!
👩「動物アレルギーがあり、避難所の体育館に動物が多かったから別の場所に移った」
👩「妊娠中で急に何か起こらないか不安だった」
👩「内臓系の難病がありトイレの回数が多いが、なかなかトイレが使用できず困った」
など、避難所や被災後の生活で様々な不安や課題が数多くあげられていました。
災害時、スペシャルニーズのある子どもとその家庭への支援が薄く、不確実な点に大きな危機感と問題意識を持っています。
具体的な取り組み
大阪と岐阜は同時被災の可能性が低い遠隔地間です。
「どちらかが発災した際にはどちらかが支援しましょう!」という協力体制を構築して、スペシャルニーズのある子どもとその家庭に対し、迅速でフレキシブルな支援を行うために協定を結びました。
具体的に、以下3つの項目達成を目指します。
1.子育て当事者へのより質の高い防災教育の機会創出
2.スペシャルニーズのある子ども・その家庭に対する指定避難所以外のホテルなどの宿泊施設、市営住宅や空き家、空き部屋などを活用した遠隔避難と支援の仕組みづくりと実現
3.同時被災の可能性が低い地域間での遠隔共助のロールモデルづくり
遠隔避難と聞くと、慣れない場所で生活することに不安を感じるお子さんやご家庭も多いと思います。
その地で活動するママ団体が、同じ子育て世代を手助けできるような支援体制やコミュニティ形成を今からつくっていくことが大切。
まずは大阪岐阜間で協力体制をつくり、シミュレーションしながら実現へとつなげていきたいと考えています。
🦘これからニーズの調査もしていきますので、ご協力くださると嬉しいです!
アドバイザーの先生方、協力企業・団体の皆様
本協定を支えて頂く皆様をご紹介します。
【アドバイザー】
大阪公立大学 都市科学・防災研究センター 教授 生田 英輔氏
岐阜大学 流域圏科学研究センター 准教授 小山 真紀氏
岐阜大学 地域減災研究センター 特任准教授 村岡 治道氏
【協力企業、団体】
一般社団法人災害対策建設協会JAPAN47(フォーセブン)
特定非営利活動法人レジリエンス教育研究所
西尾レントオール株式会社
株式会社MT-NET
株式会社チューキョーP&G
よんなな防災会
よんなな防災会女子部
本取り組みに関心のある団体様、企業様においてはお気軽にお問い合わせください。
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