現在、ご家庭で食事をしたりテイクアウトして自宅で食べる機会が増えたのではないでしょうか?
これから梅雨に向けてさらに気温が上がり湿度が高い時期を迎えます。そんな時、注意したいのが「食中毒」です。
今回は、食中毒の基本から親子でできる対策までお伝えします。
・食中毒って何?
細菌やウイルスがついた食べ物や、毒キノコやフグなど毒がある食べ物を食べることで起きる病気のことを「食中毒」といいます。
腹痛や下痢、おう吐などの症状が急に出ることがあります。
1.特に夏場は注意!
食中毒は一年を通して発生しています。
その中でも細菌による食中毒は、湿気を好み、室温が35℃~40℃で最も増殖が活発になります。ということは...これから湿度や気温が高くなる梅雨時には細菌による食中毒が増えてくるのです!
2.代表的な5つの細菌の特徴!
ここからは、食中毒の原因となる5つの細菌の特徴と親子でできる具体的な対策をご紹介します。
- ①カンピロバクター
《特徴》
鶏肉などで確認されています。特に、生や中の赤い鶏肉料理は注意!
《症状》
食べて1~7日くらいで発症します。
腹痛・下痢・発熱が主な症状です。
《対策》
・肉に触った後は手を洗う
・生や中が赤い肉料理は食べない
・肉は中心部まで加熱
・肉に触れた器具はその都度洗う
- ②腸管出血性大腸菌
《特徴》
牛肉や野菜などで確認されますが、特に生肉料理には注意です。また、感染した人の便にも細菌が潜んでいます。
《症状》
食べて4日~8日くらいで発症します。
腹痛・下痢・血便が主な症状です。
特に、乳幼児や高齢者は重症化することがあります。
《対策》
・特に調理前、トイレの後、肉に触った後は手を洗う
・生や中が赤いひき肉料理などは食べない
・野菜はよく洗う
・肉は中心部まで充分加熱
・肉に触れた器具はその都度洗う
- ③サルモネラ
《特徴》
卵や肉などで確認されています。
《症状》
食べて6時間~3日くらいで発症します。
腹痛・下痢・発熱・おう吐が主な症状です。
《対策》
・特に卵や肉を触った後は手を洗う
・生や中が赤い肉料理は食べない
・卵の割り置きは絶対にしない
・食材は中心まで充分加熱
・卵や肉に触れた器具はその都度洗う
- ④ウェルシュ菌
《特徴》
肉や野菜などで確認されています。
特に2日目のカレーなど、時間の経った煮込み料理で確認されます。
《症状》
食べて6時間~18時間で発症します。
腹痛・下痢が主な症状です。
《対策》
・調理後はなるべく早く食べる
・作り置く場合は、小分けするなど、できるだけ早く冷まして冷蔵か冷凍
・再加熱はかきまぜながら全体がアツアツになるまで
- ⑤腸炎ビブリオ
《特徴》
海や魚介類で確認されています。
《症状》
食べて6時間~1日くらいで発症します。
腹痛・下痢が主な症状です。
《対策》
・魚介類は短い時間でも室温に置かず冷蔵庫に入れる
・魚介類は水道水でよく洗う
・魚介類に触れた器具はその都度洗う
・食中毒予防の3原則!
食中毒の予防3原則は、「つけない」「増やさない」「やっつける」と覚えておきましょう!
では、具体的にご紹介します。
1.つけない
手や器具などについた菌が、食品に移らないようにしっかり手を洗いましょう!
食品保存の際には、他の食品からの細菌が移らないように、密閉容器に入れるかラップをかけて保存しましょう!
2.増やさない
菌が増えないように冷蔵・冷凍するようにしましょう!ただし、冷蔵庫内でも、細菌はゆっくりと増殖するため早めに食べることが大切です!
3.やっつける
加熱して菌をやっつけましょう!中心部の温度が75℃以上で1分以上加熱することを目安にしてください。また、食材だけでなく、調理器具なども洗った後に煮沸消毒をすると効果的です!
・親子で正しい知識を!
「テイクアウトしたものを食べるまで放置していた..」
「子どものための作り置きを机の上に置いてきた」
そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか...。
今一度、食中毒の危険性を確認し親子で注意するようにしましょう!
今回、参考にした東京都福祉保健局の「親子で学ぶ食中毒ずかん」(サイトはコチラ)
では、クイズ形式でお子さんにも分かりやすく説明されています。一度、ご家族で読んでみてくださいね(^^)
0コメント