【ぎふママ減災スタディ通信10】 東日本大震災から10年 ~震災から学ぶ「備え」~

2011年3月11日の東日本大震災から10年。
現地の復興が進むなか、先日2月13日に福島県沖を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生し、宮城県や福島県で震度6強の激しい揺れに見舞われました。
被災者は、「3.11と重なり怖かった」と10年前を思い出し不安な日々に。

今回、被害のなかった岐阜に住む私たちも、"いまこの瞬間、大地震が発生したら..."想像しただけでも不安になりますよね。

今回は、東日本大震災での被災状況を振り返り、私たち子育て世代が今からできる地震への備えを一緒に学んでいきましょう!

・東日本大震災での被害

2011年3月11日、東日本各地での大きな揺れや、大津波、火災等により、東北地方を中心に12都道府県で2万2000人余の死者・行方不明者が発生しました。

震災による死者・行方不明者は1万8428人。
この内、ほとんどが津波による溺死と報告されていますが、震災関連死として避難所の不衛生や寒さなどが原因で、避難後に死亡する例も相次いで報告されました。

また、震災発生直後のピーク時においては避難者は約47万人、停電世帯は800万戸以上、断水世帯は180万戸以上等の数値が報告されています。

・子育て世代の地震対策

いつ起こるか分からない地震。
「地震発生時はどうしたら良いんだろう」
「何を備えておけば良いのか分からない...」
子育て世代であれば、子どもを守るために何をすれば良いのか不安を抱えている方も多いと思います。

ここからは、地震発生時や避難時、今からできる備えについて子育て世代向けにフォーカスしてご紹介していきます。

①地震発生!!子どもを守るための行動は?

▶︎発災時は身の安全を

できるだけ安全な場所に移動し、子どもと自分を守る姿勢をとって揺れがおさまるのを待ちましょう。
この時、頭をかばうように抱きかかえるのがポイントです。

▶︎揺れがおさまった後

揺れがおさまったら、火の始末(ガスコンロの火がついてないか等)を確認しましょう!
また、割れたガラスや食器等で怪我をしないように、靴やスリッパを履いて行動しましょう

その後、家の中にいる家族の安否や被害状況を確認。
テレビやラジオで情報収集し、必要に応じて避難準備を!

②避難中も子どもと自分の安全を!

避難の最中も、自分と子どもの安全を守ることが最優先です。
乳児を連れての避難には、子どもと密着できる抱っこ紐を活用しましょう。1人で歩けるお子さんの場合は、子どもと離れないようにして、必ず靴を履かせて避難しましょう!

また、人の多い場所や障害物の多い場所では、バランスを崩して転倒することも考えられます。事前にハザードマップ等でなるべく安全なルートを確認して避難しましょう。
その際、小さな子どもを連れて、また妊娠中の身体で安全に避難できるか、実際に歩いて点検しておくこともポイントです◎

③子育て世代の備え

命を守ることが最優先ですが、その命を守るために必要な防災グッズを備えておくことが大切です。

避難には、最も危険な時期に1秒でも早く安全な場所に避難する一次避難と、避難生活が長引いた場合の二次避難があります。
一次避難では、迅速に避難するために子連れで無理なく持って行けるリュックや肩掛けバッグに最低限の荷物を準備しましょう!
その後、避難生活が長引きそうな場合、一時帰宅の安全ができたら、二次避難のための防災バッグを持ち出せるようにしておきましょう!

また乳幼児の子育て家庭では、一般的な防災グッズとは別に、乳幼児専用の防災セットを用意しましょう。例えば、オムツ、おしりふき、着替え、ミルクやベビーフード、おもちゃ、お菓子などに加え、調乳用の保温ボトルやベビー用麦茶のペットボトル数本、さらに夏は帽子やうちわ、冬はカイロやブランケットなど、体温調整ができるアイテムを入れておくと安心です。

▷おうちde減災 トリママやってみた〜防災バッグ編〜を参考に!!

トリママが市販の防災バックをもとに「コレは必要ないな」「コレを追加したい」というものを厳選して作った〝トリママがわが家に備えたい〟と思う一次避難用の防災バッグをご紹介しています。

子ども用の防災バッグも紹介していますので、是非参考にそれぞれの家庭に合わせた防災バッグを備えてみてくださいね!

・地震が起こったら...シミュレーションしよう

家族構成、持病やアレルギーの有無(薬や非常食の必要性)、自宅の場所(山や海など二次災害の可能性)、自宅の状況(マンション、木造住宅など)、帰宅困難の可能性やお子さんの預け先など、地震が起こった時のシミュレーションをしておきましょう!

その際に役立つのが、こどもトリニティネットオリジナル"わが家のライフスタイルシート"です。
1日の行動とライフラインを照らし合わせることで、各家庭の生活に沿った「もう一歩踏み込んだ備え」を考えることができます。

・震災の教訓を忘れない

東日本大震災から10年経った今。
その後も、各地で大きな地震や災害が発生し自然災害の増加を実感している方も多いと思います。
一方で、どこか他人事と考えてしまい防災意識が薄れている方もいるのではないでしょうか。

私たちが変わらずできることは、過去の災害から学び、備えることです。
大地震はいつどこで起こるか分かりません。
引き続きしっかりと防災意識をもち、自分の命、我が子の命、大切なもの...すべてを守るために、"今"からできることを始めていきましょう!

【参考】
▶︎赤ちゃんとママを守る防災ノート
 
▶︎災害写真データベース

こどもトリニティネット

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