【ぎふママ減災スタディ通信13】 夏目前!備蓄品の見直しを!

5月にはいり、どんどん暑さが厳しくなる季節を迎えました。
それと同時に、梅雨や集中豪雨、台風などで洪水や土砂災害などの災害が起こりやすいシーズンとなります!

もし災害によって、インフラが停止してしまったら、暑さが厳しい夏を乗り越えられる備蓄品を備えていますか?
今回は、今すぐに備えたい暑さ対策についての備蓄品を考えていこうと思います。

・暑さが二次災害に!!

災害によって、インフラが停止してしまったら...もちろんエアコンも扇風機も使うことができません。

年々、最高気温が35℃以上となる猛暑日を観測する日が増す中で、災害時は特に暑さによって命の危険を伴う場合 があります。

特に「熱中症」や「脱水症状」。
平常時でも熱中症で救急搬送されている方が年間4万人いるといわれている中、災害時となると、よりリスクが増します。
まさに、暑さが二次災害を引き起こすことに...。
備蓄品に暑さ対策のグッズを加えることで、命を守ることにつながります。

・災害時、どんな問題が?

2016年に起こった熊本地震。
実際に起こったのは4月ですが、長引く被災生活で5月に入ると気温が30℃以上に。
避難所では、給水所や支援物資の配給に長時間並んだり、車中避難は車内温度が高くなるなど危険度も増し、国や県から熱中症への注意喚起が行われました。

しかし実際は、ガソリン不足になる恐れから、車のエアコンをつけることを控えたり、トイレの回数を減らすために水分補給を控えるといった事例も。
特に乳幼児・高齢者・病気の方など体調管理が難しい方にとって避難時の熱中症対策はかなり難しかったそうです。 

また、西日本豪雨時には猛暑と重なり、避難所がサウナのような暑さとなってしまったことが大課題となったそうです。
避難所に指定されている体育館や公民館を想像してみてください。現在エアコンが設置されているところもあるかと思いますが、電気が止まる可能性もあります。さらに、稼働していても吹出口付近は風が直接あたり不快になり、窓際まで冷気が届かないといった問題も。

現在の新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、換気のため窓を開けるとなると、さらに冷気が抜けてしまうことも想定されます。

・夏目前!付け加えたい備蓄品

ここからは実際に、夏を前に備えておきたい備蓄品をご紹介します。
気温が35度近くなる日に、災害によって停電が起こり、冷房器具も使えない...水道も止まってしまった...そんな状況を想像しながら一緒に考えてみてくださいね!

○通気性の良い服や帽子

災害時は、避難所や自宅内に閉じこもるわけでなく、給水所に並ぶ・家と避難所の往復・開いてるスーパーに行くなどといった事で外出しなければいけないことも。
綿素材などの通気性が良いものや、汗を吸うか速乾性があるかなど、機能性のある肌着などを用意しておきましょう!
衣替えと同時に、非常持ち出し袋内に備える着替えも見直すのがオススメです。

●減災ポイント●

強い日差しは体力をどんどん奪います。直射日光を少しでも避けられるよう、帽子やUVカットの上着などを非常持ち出し袋に入れておくのもオススメです。

○冷感タオルやスカーフ

水に濡らすことでヒンヤリと冷たくなる冷感タオルやスカーフを備えておくのがオススメです。
水の確保が難しい場合も考えられますので、接触冷感加工のもの等、濡らさずに使えるものもあると安心です◎
コロナ禍で必須となるマスクも、冷感タイプのものがあると過ごしやすいですね!

●減災ポイント●

体温調節のポイントとなるのは、首の後ろ・ワキの下・尾てい骨の上の三点です。暑い時はこの三点を冷やすことがポイント!冷感タオルを首に巻いて冷やすのも有効です◎

○冷却ジェルシート・汗ふきシート

冷却ジェルシート(冷えピタ等)はその名の通り、貼るだけで手軽に冷感を得られます。常備されているご自宅も多いと思いますが、ローリングストックしておきましょう!
また、汗拭きシートを備えておくこともオススメです。お風呂が使えない場合も、顔や身体を清潔に保つことができます!
クールタイプは、清涼成分(メントール)が入っているので肌が弱い方や子どもは注意が必要です。
子どもでも使用できるタイプ、さらには全身使えるものがあると良いですね◎

○電池式(ソーラー式)扇風機やうちわ

最近、夏になるとよく見かける電池式扇風機。
うちわや扇子でも風を起こし涼をとることはできますが、電池式の扇風機があると、より涼しくすることができます。
ハンディタイプで、非常持ち出し袋内に入るサイズのものを備えておきましょう!

○夏に備えたい非常食

①経口補水液

まず、水と並行して、経口補水液などの塩分も摂取できる飲料を備蓄しておきましょう!各ご家庭で飲料を備蓄されていると思いますが、真水では脱水症への対策としては充分とはいえません。

市販の経口補水液は、特別用途食品(個別評価型病者用食品)に指定されているため、基本的には医療・保健機関やドラッグストアでのみ販売されており、一般の自動販売機やスーパー、コンビニエンスストアでは売られていません。そのため、緊急時にすぐに手に入るとは限りませんので、平常時から備えておきましょう!

②塩分タブレット

身体から失われる汗には水分だけでなく、ミネラルも含まれています。そのため、水分補給だけでなく塩分補給も重要です。
手軽に塩分を補給できる塩分タブレットや塩飴を備えておきましょう!

③ゼリーなど水分量の多い非常食

水分と栄養を同時に摂取できるゼリータイプの非常食の備蓄がオススメです。
暑い中、そして水が不足する中、乾パンなど口の中の水分が奪われてしまうような非常食は、大人も子どもも食べづらいものです。
長期保存可能な備蓄用ゼリーも販売されていますので、この機会にチェックしてみてくださいね!

・備蓄品の見直し、してますか?

「備蓄品の見直ししてますか?」
みなさんは、どんな備蓄品をどれくらいのサイクルで見直しているでしょうか?

☑︎飲料水・食品

まず思いつくのは、飲料水・食品に関して。長期保存はできますが、もちろん賞味期限又は消費期限が明記されていると思います。
ここで、オススメなのが"ローリングストック "。
普段から少し多めに食材を買っておき、使ったら使った分だけ買い足す方法です。
日常生活で消費しながら備蓄できるので、いざという時に「消費期限切れてる!!!」なんてこともなくなります。

☑︎その他の備蓄用品

賞味期限や消費期限がない物品。非常持ち出し袋に入れたままという方も多いのではないでしょうか。
必要最低限のものは揃ってはいるかもしれませんが、今のご家庭の家族構成に合った備蓄用品はありますか?
お子さんが成長するにつれて、備えておきたいものも変化してきます。例えば、未就園児の時は"おむつ"を備えておきたいところですが、成長と共に子どもでも使いやすい"簡易トイレ"に入れ替える等、その都度見直す必要があります。

おうちde減災 トリママやってみたシリーズでは、ママ目線で備蓄品を実際に試してレポートしていますので、是非参考にしてみてくださいね(^^)

・各家庭のライフスタイルに合わせた備蓄を!

今回は、非常持ち出し袋に夏用の防災グッズを付け足すことを想定してご紹介しました。
暑い夏に、一般的にオススメしたい備蓄品をご紹介しましたが、もちろん各ご家庭の家族構成によって必要なものが異なります。
「防災バッグがあるから大丈夫」
「一回揃えたから大丈夫」
ではなく、夏には夏の備えをして季節や発生しやすい災害の種類に合わせて備蓄も対応していくことが大切です。
夏を迎える前に、今一度備蓄品を見直して、各家庭のライフスタイルに合わせて備蓄をしましょう!

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