梅雨や台風シーズンには、毎年各地で集中豪雨によるさまざまな被害が発生しています。
記憶にも新しい昨年7月、岐阜県内でも記録的な大雨の影響により河川の氾濫や土砂崩れなど深刻な被害が相次いで発生しました。
今回は、最近の豪雨被害をもう一度思い起こし、自分で出来る対策、みんなで取り組める対策を考えてみましょう。
・岐阜県でも豪雨被害が発生!
出典:木曽川上流河川事務所
岐阜県では、昨年7月に記録的な大雨が降り、一時 大雨特別警報が発表されました。それにより、床上浸水や床下浸水の物的被害、土砂崩れや冠水によって孤立してしまう地域が発生する等、甚大な被害をもたらしました。
また、平成30年7月豪雨災害では、長良川が一時氾濫危険水位を超え、岐阜市の長良川に架かる長良橋付近で、橋の両側にある大きな扉が閉じられ、付近の住民689世帯1508人に避難勧告が出されました。
・局地的な大雨の発生
最近、毎年のように発生する豪雨災害。
世界的に水害が多発しているように、日本でも局地的な大雨の発生頻度が増加傾向にあります。
特に、大雨による大きな災害をもたらす要因の一つとなっている「線状降水帯」。
気象庁はこの「線状降水帯」による大雨が確認された場合に新たな情報を発表し、今年6月を目処に住民に厳重な警戒や身の安全の確保を呼びかけることになりました。
線状降水帯のような局地的な大雨が引き起こす水害による被害を、最小限に食い止めるための対策が重要です!
・まずは情報を集めよう!
誰でもできる身を守るための第一歩は、大雨に関する防災気象情報を集めることです。
どのような情報があるか、確認していきましょう!
①警戒レベルと防災気象情報を確認しよう!
政府は、避難勧告等の情報を5段階の警戒レベルに区分して提供しています。
最も高いレベル5からレベル1の5段階に分けられている警戒レベル。
このうち、レベル1とレベル2は気象庁が発表する注意報等にあたり、避難行動の確認等を行う段階とされています。
レベル3からレベル5は市町村が発令する避難行動等をレベル分けしたもので、レベル3は高齢者や体の不自由な方が避難を開始する段階、レベル4は全ての人が避難をする段階とされています。
速やかな判断につながるよう、事前に警戒レベルと避難行動を確認しておきましょう!
②ハザードマップを確認しよう!
各自治体によって公開されているハザードマップ。
「家の近くだから…」と家庭内で避難所を決めている方もいらっしゃるかと思いますが、大雨によって利用できない避難所となる場合もあります。
事前に自宅・学校・職場の周辺を確認しておくことで、”避難が必要なのか”、”避難場所はどこが良いか”をあらかじめ考えることができ、どこが安全な場所かを調べることができます。
●岐阜市ハザードマップはコチラ
③天候変化の注意ポイントを知ろう!
「急に真っ黒な雲が近づいてくる」「雷鳴が聞こえる」「稲光が見える」といった天候の急変は、集中豪雨につながる「発達した積乱雲」が近づいている兆しになります。
天気予報での、大雨や洪水の警報・注意報や雷注意報はもちろん、「大気の状態が不安定」「天気の急変」等の表現にも注意しましょう。
・事前にできる家庭の豪雨対策
ここからは、豪雨対策についてご紹介します。
まずは、家庭の豪雨対策について!雨や風が強くなってから外に出ることは危険ですので、前もって備えておく必要があります。
①家の点検をしよう!
屋根・塀・壁などの点検は雨風が強くなる前に点検しておきましょう。
☑︎窓や屋根に破損がないか点検
雨漏りしていないか、ガラスのひび割れがないかを確認しましょう。
窓には飛散防止保護フィルムを貼るといった工夫をしておくのもポイントです!
☑︎側溝や排水溝の点検
落ち葉やゴミなどで排水溝が詰まり、水があふれ出すことがあります。自宅前に排水溝がある場合、水害が予想される前に掃除をしておきましょう。
ベランダの排水口も要チェックです!!
☑︎家の周りも点検
台風時は、植木鉢や家の周りにあるもので飛ばされる可能性のあるものは、室内にしまうか飛ばされないように固定しましょう。
ベランダの洗濯関連品も忘れずに!
②非常用持ち出し袋を確認しよう!
いざ、避難しよう!と思っても、事前に準備していなければ、すぐに必要なものを判断することができません!
あらかじめ非常用持ち出し袋を準備しておきましょう!
その際に参考にしてほしいのが、"おうちde減災トリママやってみた〜防災バッグ編〜"です!(ブログはコチラ)
ママ目線で必要だと思うものを厳選してお伝えしていますので、是非参考にしてみてくださいね。
また、ぎふママ減災スタディ通信では、季節に合わせて取り入れたい備蓄品をご紹介しています。こちらも併せて参考にしてみてください。
●減災ポイント●
豪雨時、ライフラインが止まってしまう可能性も!
▶︎停電への備え
豪雨が予想される場合、スマホやバッテリーは充電をフルにしておきましょう!
また、台風発生の時期は気温が高い日もありますので、停電時の暑さ対策となるよう、ペットボトルの水を凍らせておくのもオススメです。
▶︎断水への備え
断水時はトイレも使えなくなってしまいます。
飲料水とは別に、ペットボトルや浴槽などに水をためておきましょう。
・ママのための防災BOOKで備えを!
こどもトリニティネットと防災専門家がタッグを組んで作成した『ママのための防災BOOK〜水害編〜』。
防災BOOKでは、水害の歴史や怖さを学ぶことから始め、命を守るための役立つ情報を詳しく解説。その知識をもとに、命を守るための判断ポイントを得て、その後の備えまで学び考えることができます。
子育て家庭のみなさんに知っていてほしい情報がたくさん詰まったBOOKになっていますので、是非一度ご覧ください(^^)
●ママのための防災BOOK入手方法はコチラ
・今から豪雨に備えよう!
毎年各地で発生する集中豪雨。
他人事と考えるのではなく、いつ身近に起きてもおかしくないと考えておくことが大切です。
例えば、自宅の近くの河川が溢れたときにどう逃げるかを考えておくこと。また、ハザードマップで避難場所や避難経路を確認しておくことも大切です。
災害時に適切な判断を行うために、事前の情報収集と「いざというとき」の想像力を身につけておく日頃の備えができるようにしておきましょう!
いつ起こるか分からない災害..."後でやろう"ではなく、"今"から準備を始めておくことが大切です。
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