岐阜県では中学生以下の子どもへ声掛けやつきまとい、不審な行動をする"声掛け事案"が発生しています。
声掛け事案は子どもたちを不安にさせるだけでなく、誘拐や強制わいせつなどの犯罪の前兆ともいわれています。
子どもたちの安全を守るために、私たちになにができるのかを考えていきましょう!
・岐阜県 声掛け事案の発生状況
岐阜県警察によると、令和3年の岐阜県の声掛け事案は497件ありました。
その内、小学生が399件、中学生が151件となっています。
また、男女割合は女の子が310件と7割近くが女子小学生や女子中学生という結果に。
声掛け事案のほとんどが路上で発生しており、登下校途中が大半を占めています。
登下校中にどうしても1人になるタイミングがある場合、その隙を狙われているようですね。
例えば、女子小学生には
「お友達になろうよ」
「車に乗って行く?」
「一緒についてきてくれない?」
など
女子中学生には
「連絡先交換できる?」
「モデルを探していて、写真を撮らせてください」
「何か買ってあげるよ」
など
といった内容の声掛け事案が発生しています。
また、声掛けだけでなく
・スマートフォンのカメラを向けられた
・手招きされた
・肩を叩かれた
などといった事案も報告されているそうです。
・大人ができる見守り
保護者や地域に住んでいる大人でできることを確認しましょう!
子どもたちの安全を守るためには、より多くの大人たちが子どもを見守ることが大切です。
①不審な行動を見かけたら110番!
子どもが被害にあいそうな時は、すぐに110番または最寄りの警察署に連絡をしましょう!
その際は、以下のポイントに注意しましょう。
・不審者の特徴(人相・着衣など)をメモしておく
・車の場合も特徴(車の色・ナンバー)をメモしておく
また、子どもに不審者が接触している場合、
・子どもを引き離して保護
・連れ去られそうな場合は大声で近くの人に知らせる
といった対応をとると良いですよ◎
②「ながら見守り」活動を!
「ながら見守り」で子どもの安全を見守りましょう。
例えば、
・散歩しながら
・庭掃除をしながら
・畑仕事をしながら
など日常生活のなかで子どもたちを見守ることが大切です。
声掛け事案は、登下校中の路上で多く発生しているため地域全体での見守り活動が重要だと分かりますね◎
見慣れない人には積極的に挨拶をするなど地域全体の防犯力を高めていきましょう!
③岐阜県警察安全・安心メールに登録!
日頃から防犯情報を収集できるよう、「岐阜県警察安全・安心メール」に登録しておきましょう!
登録は無料で、誰でも登録することができます。
また、警察署単位で配信希望地域を選択することができますよ。
「岐阜県警察安全・安心メール」では
・子どもと女性の安全に関する情報
・犯罪の発生、検挙等に関する情報
・交通安全に関する情報
などを配信しています。
受け取りたい情報を選択することも可能です◎
いち早く不審者情報を収集して、ながら見守りに役立てると良いでしょう。
・子どもに「セーフティファイブ」を教えよう!
岐阜県警察HPより
みなさんは、「セーフティファイブ」を知っていますか?
「セーフティファイブ」は、岐阜県警察が連れ去り防止のために定めた標語です。
その名の通り、子どもたちが連れ去れ被害に遭わないための5つの約束です。
①1人にならない
②ついていかない
③大声を出す
④近づかない
⑤話をする
順に解説します。
①1人にならない
登下校時や外出時は1人で行動させないことが大切です。
不審な人は、見守りのいない子どもを狙っています。
外出時は、保護者や友達と一緒にいるように教えましょう!
②ついていかない
相手が良い人に見える、または知っている人でも連れ去りゼロとはいえません。
「おうちの人以外にはついていかない」という約束を繰り返し教えるようにしましょう!
③大声を出す
連れ去りに遭いそうになった時や少しでも危険を感じた時は、その場から逃げて大声を出すことを教えることが大切です。
とはいえ、危険を感じているときは咄嗟に大きな声を出すのが難しいと感じる子どももいるでしょう。
外出時は、子どもに防犯ブザーや防犯笛などを持たせる対策をするのも良いですね。
万が一の場合に備えて、各家庭で大きな声で助けを求める練習をしておくと良いでしょう!
④ちかづかない
知らない人や知らない車などに近づかないように教えましょう。
手を引っ張られる、車に連れ込まれるなどの被害に遭わないよう怪しい人や車と距離を保つことが大切です。
⑤はなしをする
「危険な目にあった」「不審な人がいた」など、家庭内で話をして情報を共有しておきましょう。
また、日頃から
・帰る時間を決めておく
・誰と遊ぶか保護者に伝える
など、子どもと約束しておくと良いですね◎
・家庭での約束で子どもの安全を守ろう!
子どもたちの安全を守るためには、保護者だけでなく地域全体で子どもを見守ることが重要です。
また、子どもたちにも「セーフティファイブ」を教えることで、自分自身の身を守ることへ意識を向けることができます。
夏休みが明ける前に、一度ご家庭で安全について話し合ってみてくださいね。
【参考】
岐阜県警察
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