みなさんは”リスキリング”という言葉を耳にしたことがありますか?
2020年に行われた世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)では「2030年までに10億人をリスキリングする」と宣言されました。
さらに、2022年4月政府は「女性版デジタル人材育成プラン」をまとめました。
このプランは、
・育児中や介護中の女性が柔軟な働き方でデジタル就労できる環境整備
・デジタル分野は未経験でスキルアップしたい女性
・コロナの影響による減収や失業に悩む女性
などを主な対象としています。
このような方々が、就労に直結するデジタルスキルを身につけることができるような取り組みを、積極的に実施するということです。
今回は、ママや女性にどのようなリスキリングが求められるのか考えていきましょう!
・リスキリングってなに?
リスキリングとは、経済産業省公表の資料の定義によると「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」とされています。
英語で書くと「Re:Skilling」なので「Re = 再び」という意味だと思ってしまいますが、「学び直す」のではなく、「新しいスキルを獲得する」という意味ですよ💡
デジタル領域に限定された言葉ではありませんが、IT・デジタル領域でよく用いられると覚えておきましょう。
・リスキリングが大切な理由とは・・
経済協力開発機構(OECD)の調査によると、日本はキャリアアップのための教育機会がまだまだ少なく、世界に大きく遅れを取っています。
既にアメリカは2030年までに世界で10億人のリスキリングを支援するプロジェクトを進めていくと決定している中、日本は遅れている印象を受けますね・・。
DXを推進するためには、専門の技術職の人だけがスキルを持っていれば良いと思っていませんか?
今後は定型化された業務がどんどんAI等に置き換わるため、その変化に対応するための基本的なデジタルスキルを従業員が獲得することが大切だと考えられています。
リスキリングをキャリア形成のひとつだと捉えると、自分自身の資産にもなりますよね◎
リスキリングが企業の課題であるだけでなく、個人個人で意識すべき大切なことと言えるでしょう。
・ママや女性にとってのリスキリング
本来、リスキリングは男女を問わないトピックですが、本記事では、女性にフォーカスして考えていきましょう!
▶︎既にリスキリングに取り組んでいる人が多数
株式会社Warisは、全国の女性443人を対象に「リスキリング」をテーマにアンケート調査を実施し「女性のリスキリング白書2022」として結果を発表しました。
それによると、女性の「リスキリング」という言葉の認知率は38%と低く、非正規・離職中の人の認知率が低い傾向にあリました。
一方で、78%と約8割が既にリスキリングを実施しているとの回答だったそうです。
実施率において、就業形態別に大差はありませんが、フリーランスがやや高い傾向に。
リスキングという言葉は知らないけれど、すでに取り組んでいる女性が多いという結果ですね💡
▶︎ママにとってのリスキリング
現在、共働き世帯数が1,000万を超え全世帯の24%を占めていますが、女性が出産や育児等で一時的にキャリアを中断せざるを得ない状況は多く見受けられます。
国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査(夫婦調査)」によると、第一子出産後の就業継続率は7割程度です。
直近5年間で5割台から7割台に上昇したものの、3〜4割のママは、出産を機に「退職」しているということですね。
一度キャリアを離れたママでも、自分に合った働き方を選べるようなデジタルスキルを身につけることで、可能性と選択肢を拡張できると考えています。
理想の働き方にも近づけますよ◎
さらに、内閣府は令和2年第2回経済財政諮問会議において、女性の活躍推進の加速に向け「男女が共に仕事と育児・介護等の二者択一を迫られることなく、能力を発揮し、働き続けることのできる環境整備が重要」と明言しています。
リスキリングでスキルを獲得することで、仕事や働き方を「選べる」ようになり、子育てや家事と向き合い両立させることに繋がるでしょう。
・デジタル人材育成プロジェクト「未来をつくるデジタル入門」で取り組むリスキリング
2022年7月から、デジタル人材育成プロジェクト「未来をつくるデジタル入門」を実施。
新しいスキルを身につけて、自分らしい働き方をしたい岐阜市在住・在勤の女性のための講座を開催しています。
妊娠・出産によりブランクのある女性や、キャリアチェンジして理想の働き方をめざす女性を対象とした講座で
・デジタル人材に必要なマインドスキル
・実践スキル(LINEBotの構築・デザイン)
を学ぶことができます。
11月には企業さんとのマッチングを予定していますよ!
今後も、ママや女性がライフスタイルに囚われないスキルを身につけられるように、できることを進めてまいります。
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