【ぎふママ減災スタディ通信20】 火事の多い季節に・・ 家庭でできる火災への備え!

これから寒くなり乾燥する季節・・。
それと同時に、火事の多い季節です。

火事は、家庭で備えて注意していれば防げるものもあります。
今回は、冬に火事が多くなる理由や家庭でできる備えについてみていきましょう!

・冬は火事が多い傾向に

冬場は、火事が多い印象を持っている人も多いでしょう。
実際に、調査してみました!
総務省消防庁の「令和3年消防白書」によると、空気が乾燥する12~5月の冬季から春季にかけて出火件数が多くなっていることが分かります。
やはり空気が乾燥している冬場は、火事が多い傾向ですね。


・冬場に火事が多い理由2つを解説!

冬場に火事が多い理由として以下の2つが考えられます。
・空気が乾燥しているから
・暖房器具を使うから
順に解説します。

理由①:空気が乾燥しているから

冬場は空気が乾燥しているため、火事が多くなります。
空気が乾燥すると、建物や家具などに蓄えられる水分量も少なくなります。
乾燥しているもののほうが燃えやすいですよね・・。
そのため、火の気があると大きな火事に繋がりやすくなります。

理由②:暖房器具を使うから

冬場はストーブやこたつ等の暖房器具を使う機会が増えるからです。
暖房器具の消し忘れや間違った使い方などから火事が発生する事例も確認されています。

総務省消防庁の「令和3年消防白書」で出火原因を調査したところ、ストーブが原因の建物火災が1,206件あり、こたつが原因の建物火災も38件ありました。

ストーブにカーテンや毛布がかかり火事につながったケースもあるようです。

▶︎減災ポイント!【電気ストーブにも注意を!】

暖房器具のなかでもストーブ火災が最も多いですが、電気ストーブによるものが増えていると知っていますか?

石油ストーブの方が火を使うので危ない認識が高いですが、電気ストーブにも注意が必要です⚠️
・就寝中に電気ストーブに燃えやすいものが接触
・洗濯物を電気ストーブの近くに干していた
・電気ストーブにホコリがたまっていた
以上の原因から、火災に繋がっているそうです。

電気ストーブは手軽に使えて安全なイメージがありますが、危険性をしっかり認識して使用しましょう!

・家庭でできる冬の火事対策4つ

家庭でできる冬の火事対策をご紹介します!
乾燥する季節を迎える前に、命を守るポイントをおさえておきましょう!

対策①:暖房器具の点検を!

久しぶりに出番がやってくる暖房器具。
寒さが厳しくなり、すぐに使いたい・・と点検せず使ってしまう人も多いのではないでしょうか。

点検をせずに使用すると、不完全燃焼を起こす原因に繋がります
本格的な冬を迎える前に、試運転等をして暖房器具の点検をしておきましょう!

対策②:ストーブ付近に燃えるものを置かない!

先述した通り、ストーブが原因となる火災が多いです。
ついついストーブの近くに布団を敷いたり、洗濯物を干したりしていませんか?
燃えやすいものをストーブの近くに置くと、大変危険です。
特に、小さいお子さんがいるご家庭では、ストーブに直接触れないよう柵を設置すると良いですよ!

対策③:暖房器具の電源をこまめに確認!

暖房器具の電源をこまめに確認しましょう
例えば、ホットカーペットをつけっぱなしにしてしまうと発熱体が断線する恐れもあります。
また気づかぬうちに、こたつのヒーター部分に触れたものが焦げたり発火したりするという恐れも。
就寝時や外出時などは、必ず電源が入っていないことを確認すると良いでしょう。

対策④:火災報知器や消火器を備える

消防法では、住宅の居室などに住宅用火災警報器の設置が義務付けられています。
万が一に備えて、家庭内の火災報知器の点検や作動確認をしておきましょう。
また、火災の被害を最小限に抑えるために
・家庭用消火器
・火がついても燃え広がりにくい防炎品(カーテン、寝具等)
・住宅用スプリンクラー設備
を備えておくのもおすすめです。

対策⑤:乾燥注意報をチェックしよう

乾燥注意報は、空気の乾燥で、火災などによる災害が発生するおそれがあると予想した場合に気象庁から発表されます。
乾燥注意報が発表された場合、いつも以上に火災予防を意識しましょう。

・【親子でチェック】火災時の通報手順を確認しよう!

火事が発生した・・火災現場を発見した・・
そんな時は、まず大きな声で「火事だ!」と隣近所に知らせることが大切です。
そして、どんなに小さな火事でも通報しましょう!

▶︎119番通報の手順

実際に火事にあったときに、少しでも落ち着いて対応できるよう、通報の手順を確認しておきましょう!

①火災であると伝えましょう

→119番通報の場合、火事ですか?救急ですか?と聞かれますよ!

②火災現場の位置を伝えましょう

→住所が分からない場合は、目印になるもの(学校、信号機、ビル、コンビニ等)を伝えると良いですよ!

③何が燃えているか伝えましょう

→発火物が分かる場合は、正確に伝えます。

④けが人や逃げ遅れている人がいるか伝えましょう

→確認のために、火災が発生している屋内に戻ることは危険です!自分の身の安全を確保しましょう。

⑤かけている電話番号を伝えましょう

→携帯電話の場合は携帯電話の番号を伝えます。

⑥通報者の名前を伝えましょう

実際に通報するとなると、大人でも焦ってしまうでしょう。

まずは、手順を確認しておきましょう。

・備えることで火事を防ごう

空気が乾燥する冬から春にかけては、火災が起きやすい季節です。
火災は一瞬で、日常を奪ってしまいます。
日頃から家庭でできる対策を実施して、火災が発生しないように心がけましょう。

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