【ぎふママ減災スタディ通信④】 災害時のトイレ問題 ~トリママやってみたシリーズ より不安解決編~

「おうちde減災トリママやってみた 第三弾〜簡易トイレ編〜」ご覧いただけましたでしょうか?
実際に、様々な種類の簡易トイレを使ってみた感想をママ目線でレポートしているので是非一度ご覧くださいね(^^)

さて、トリママたちが実際に試してみたところママ達から、災害時のトイレに関する不安や疑問が数多く聞かれました。
「避難所のトイレってどんな感じ?」
「結局、どの簡易トイレを備蓄したら良い?」
「簡易トイレの備蓄は何個必要?」など…
今回は、そんな不安や疑問を少しでも減らせるように災害時のトイレ問題についてご紹介していきます。

・避難所のトイレ事情…

いつ起きるか分からない災害…あまり報道されない避難所でのトイレ事情について、まずは知っておくことから始めていきます。
災害時のトイレと言われると”仮設トイレ”を思い浮かべる方も多いかと思います。
実際に今まで起こった災害時トイレ問題事例をご紹介します。

①設置に関する問題

トイレの設置場所が暗い・和式トイレだった・さらに段差がある等、子ども・高齢者・障害者の方にとっては使いにくいものだったそうです。
また、屋外に設置されるトイレでは季節によって”寒い””暑い”などの気温の問題も…。

②待ち時間に関する問題

避難している人数に対して、圧倒的に仮設トイレの数が足りなかったそうです。そのため、トイレを待つ人で行列ができることも...。子どもは、我慢することができずトイレではない場所で用を足してしまい、衛生的にも問題だったそうです。

③衛生面に関する問題

断水の影響で、数日間でトイレが排泄物の山になってしまい、劣悪な環境に...。避難所にもともとあったトイレでも下水が溢れて汚れたりすることもあったそうです。
そんな状況から、トイレを我慢したり、水分摂取を控える人も増え体調を崩す方も。
具体的には、トイレを我慢しすぎて"急性膀胱炎"を発症する人も多くいたそうです。

・在宅避難時のトイレ事情


災害時、インフラ停止による断水や排水管の破損によって自宅のトイレも流れなくなってしまうことも…。
災害後、トイレを使用する前には、下水道の使用に制限がかかっていないかを、自治体のホームページ等で確認しましょう!

○減災ポイント〜浸水時のトイレ対策〜○

豪雨による浸水により、急激に水位が増加し下水が逆流し、トイレから水が吹き出ることも…
ビニール袋に水を入れた水のうを置くと逆流を抑える効果があるので、知識として知っておきましょう。
出典:新潟県見附市「豪雨災害対応ガイドブック」より

・【トリママに聞いた】備えるならどの簡易トイレ?

今回、トリママが試した簡易トイレの中から備えるとしたら、どの簡易トイレを備えたいかアンケートを実施!

①ハンディタイプを備える派

大人用の備蓄として、ハンディタイプを備えておきたい!というママも多い結果となりました。
一言でハンディタイプと言っても、女性向けのものや男性向けのものまで幅広くあるので、合わせて準備しましょう。
ハンディタイプは100均でも販売されていて、簡単に手に入れることができるので、一度試してみることもオススメです!

○トリママ おすすめポイント○

ハンディタイプは省スペースで備蓄することができるので、枚数を多めに備蓄できるのが良いポイントです◎
また、車中にも備えておけるので車中泊避難時にも役立ちます!(渋滞時など万が一の際にもあると嬉しいですよね◎)

②組み立てタイプを備える派

こども用に座ってできる組み立てタイプを備えておきたい!というママの声も。
成人も大便用は必ず必要になるので、いざという時に備えておくと安心ですよね◎

○トリママ おすすめポイント○

組み立てタイプは枠組みが段ボールのため、一度汚れてしまうと衛生的に気になってしまうところ…。失敗しやすいこどものために、トリママが考えた即席トイレをご紹介!

▶︎補助便座でこども用簡易トイレ
自宅にあるバケツの上に、小さいお子さんがいらっしゃるご家庭にある補助便座をのせると、即席トイレの出来上がり!バケツや補助便座は、水拭き水洗いが可能なので衛生的にも◎
さらに、普段使っている補助便座を使用できるので、安心感も得られます。
また、このセットにプラスして、簡易トイレ用の凝固剤を備蓄しておくと、消臭効果もあるのでオススメです!ネット通販などでまとめ売りもされていますよ!

▶︎ベンリートイレ
少し大きめの簡易トイレ”ベンリートイレ”。
通常の洋式トイレにかなり近いタイプのトイレです。お子さんだけでなく、高齢者の方にもオススメです◎
加えて、上画像のような大きめの目隠しポンチョを用意しておくと人目を気にするストレスが減りますよ!

○トリママ おすすめポイント○

お子さんにも座ってもらいました。
最初は抵抗があり恥ずかしいという声も…みんなが座るのを見て安心して座れるようになりました。事前に慣れておくのも、大切なことですね◎

・簡易トイレの必要数は?

災害時の簡易トイレは、「1日5回×1週間×家族の人数分」の備えが理想といわれています。
例えば、4人家族の場合[1日5回×7日分×4人=約140枚〕とかなり枚数が多くなってしまいますよね。
家族に合わせた簡易トイレを準備しておくことも大切ですが、加えて中身の見えないポリ袋とトイレ用凝固剤を備蓄しておくこともオススメです。
また、忘れがちなのがトイレットペーパーの備蓄も!食料品などの備蓄品と同じようにローリングストックをするようにしましょう!

・家族に応じた簡易トイレの備蓄を

災害時に快適なトイレが確保できるかは、命に関わる問題です。また、コロナ禍での避難は、感染リスクを減らすためにも、家族専用のトイレがあるだけでストレス軽減にも繋がります。
家族の人数や世代にそれぞれ合わせたタイプで、より日常生活に近づけたトイレを準備しておきましょう!
そのためには、お家で試して見ることも大切です。是非、「おうちde減災トリママやってみた 第三弾〜簡易トイレ編〜」を参考にご家族で試してみてくださいね。

私たちNPO法人こどもトリニティネットでは、2017年から子育て世代に特化した防災事業を行っています
ただ、知識を学ぶ場を提供するだけでなく、そこから実践して備える、"ボウサイ"を楽しく身近に...。をキーワードとして今後も取り組んでいきます!
「こんな防災グッズ試してほしい!」
「防災で不安に思うこと」
などありましたら、是非リクエストしてくださいね(^^)

※この事業は岐阜南ライオンズクラブにおける助成事業です。

こどもトリニティネット

子育て世代と社会のかけ橋に。あらゆるパートナーシップを通じて社会にイノベーションを起こし、岐阜から日本を元気にします。

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