【ぎふママ減災スタディ通信11】 新年度を前に ハザードマップの確認を!

もうすぐ4月!新年度を迎え、入園入学や転勤など新生活をスタートするご家庭も多いのではないでしょうか。

新しい環境での生活を前に、災害時には身の回りにどんな危険性があるのか、どこへ避難すればよいのか、この機会に自宅や学校、職場の周りをハザードマップで確認してみましょう!

・ハザードマップって?

"ハザードマップ"という言葉を聞いたことはある方は多いと思います。しかし、実際にハザードマップを見たり、ハザードマップにはどのような種類があり、どのような意味があるのかまではよく分からないという人も多いのではないでしょうか。

ハザードマップとは、自然災害による被害を予測し、その被害範囲を地図化したものです。
例えば、台風、大雨、地震といった災害が起こったときに、どこにどのような危険があるか。
災害が起こった場合はどこに避難したら良いのかという情報を地図上にまとめられています。

・ハザードマップの種類と見方

台風や大雨、地震など災害の種類によって、起こる可能性のある被害が異なります。
一般的に、「洪水」「内水」「高潮」「津波」「土砂災害」「火山」「宅地」「地震危険度」の8つの種類があり、全国各地地域ごとに起こる危険性の高い災害に合わせて作られています。

岐阜市では、「地震」「洪水」「内水」「土砂災害」のハザードマップが公開されています。
それぞれ、どのようなハザードマップか解説します▽

①地震ハザードマップ

岐阜市では、南海トラフ巨大地震が発生した場合の市内の被害に関し、独自に予測調査を実施。
その調査結果から、建物の倒壊危険度、液状化の危険度を地図上で表示しています。

▶︎建物倒壊危険度マップ

50m四方に分割した区域の中で、全壊する建物がどれくらいあるかを予測し、全壊する建物の割合から建物倒壊の危険度が示されています。
各ご家庭で、倒壊危険度は異なるかもしれませんが危険度が高いエリアでは、古い建物の倒壊に特に注意が必要です!避難経路を決める際にも、役立ちますね‼️

▶︎液状化危険度マップ

南海トラフ巨大地震の揺れにより、液状化現象が発生する可能性を示す指数で、液状化の危険度が4段階のレベルに分けて示されています。

②洪水ハザードマップ

岐阜市内の河川が大雨によって増水し、決壊したり溢れたりした場合の「浸水想定区域図」に基づいて、予測される浸水の深さや避難所について記載されています。
自宅や学校、職場の浸水深だけでなく、避難施設が最寄りの使用可能か、さらには避難所までの経路もチェックしておきましょう!
各河川ごとにハザードマップが公開されていますので、近くの川だけでなく全ての川のハザードマップをチェックしておきましょう!

③内水ハザードマップ

平成2年以降の集中豪雨の際の浸水記録を基に作成されています。また、地形の凹凸を考えて浸水範囲の補足もされています。
主に、身近な水路からの浸水を対象に作成されていますので、雨の降り方や河川の浸水状況によってはマップで示された範囲や深さを超えることがあることを覚えておきましょう!

④土砂災害ハザードマップ

土砂災害防止法に基づき岐阜県が指定した、土砂災害区域および土砂災害特別警戒区域に、避難場所や主な避難経路を重ねて表示されています。
自宅周辺の災害危険箇所を確認しておきましょう。また、特に土砂災害警戒区域内にお住まいの方は、前兆現象などに注意し早めの避難を心がけましょう!

○トリママポイント○

凡例に書かれている【指定避難所】と【指定緊急避難所】について解説!

▶︎指定避難所とは

災害の危険性があり避難した住民等が、災害の危険性がなくなるまで必要な期間滞在し、または災害により自宅へ戻れなくなった住民等が一時的に滞在することを目的とした施設です。

▶︎指定緊急避難所とは

津波、洪水等、災害による危険が切迫した状況において、住民等の生命の安全の確保を目的として住民等が緊急に避難する際の避難先として位置付けるものです。災害の種類によって異なる場合があります。

・ハザードマップの入手方法

現在、岐阜市では地震・洪水・内水・土砂災害ハザードマップを掲載した【岐阜市総合防災安心読本】と最新の洪水ハザードマップの【岐阜市洪水ハザードマップ】を発行しています。
市役所やメディアコスモスなどで無料配布されています。

また、パソコンやスマートフォンからも閲覧することができます。ご自宅で簡単にチェックできますので、確認してみましょう!
(▶︎岐阜市総合防災安心読本https://www.city.gifu.lg.jp/27122.htm
▶︎岐阜市洪水ハザードマップhttps://www.city.gifu.lg.jp/4066.htm

また、国土交通省のハザードマップポータルサイトでも、身の回りでどんな災害が起こりうるのか調べることができます。スマホからでも簡単に閲覧できるので、すぐに調べてみましょう!
(ハザードマップポータルサイトhttps://disaportal.gsi.go.jp


・"大切なものを守るために"ハザードマップを使おう!

では、実際にみなさんの自宅や学校、職場付近を上記のサイトで調べてみましょう!
大事なのはここからです。入手して見て終わり...それだけでは大切なものを守れません。
実際に、どのようにハザードマップを活用すれば良いのかご紹介します。

①まずは、身の回りの危険を確認!

自宅周辺や学校、職場など普段の生活で行動する地域において、どのような災害の危険性があるかを確認しましょう!
例えば、大雨・台風時にはどの河川の氾濫により浸水するのか、また垂直避難が適しているのかなど、ハザードマップから読み取れる情報がたくさんあります。
各家庭のライフスタイルに合わせて、様々なシチュエーションを想定して身近な危険を確認してきましょう!

②災害ごとの避難計画を立てよう!

災害の状況やその場の状況によって、大切なものを守るための避難行動は異なります。それぞれの災害ごとに避難のタイミングや避難先を確認しておきましょう!

③マイハザードマップを作ろう!

まずは、ハザードマップを基に考えた避難経路を実際に歩いてみましょう!自分の足で避難ルートを検証しておくことによって、いざという時にも不安なく行動できます。
新年度を前に、お子さんと通学路の確認も含めてできると良いですね◎

その際にチェックするポイントとして、避難ルートに障害になりそうなものはないか、大きな被害が起こると言われている場所の周辺にはどのようなものがあるのか、そういった事を確認してみましょう。避難経路は火災や建物の崩壊によって通れなくなっている事態を想定して、複数の避難経路を確保しておくと安心です。

次に、ご家庭で防災について話し合いをしてみましょう!自分たちが災害に会った時、それぞれがどこに避難するかを決めておくことが大切です。
これらを含めて、各ご家庭でマイハザードマップを作成してみてくださいね(^^)

・防災への第一歩に

ハザードマップを見ることによって、災害時に起こりうる危険性を知ることができます。
いつ起こるか分からない災害。身近な危険箇所や避難場所が分からない場合、避難した方が良いのか、自宅にとどまった方が良いのか、いざという時に判断を迷ってしまうかもしれません。
大切なものを守るためには、災害時の"判断力"も大切な力です。そのためにも、地域のハザードマップを入手して、万が一の災害に備えておきましょう。
引き続きしっかりと防災意識をもち、自分の命、我が子の命、大切なもの...すべてを守るために、"今"からできることを始めていきましょう!

【参考】
▶︎岐阜市総合防災安心読本

こどもトリニティネット

子育て世代と社会のかけ橋に。あらゆるパートナーシップを通じて社会にイノベーションを起こし、岐阜から日本を元気にします。

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